Jeremy Miura

凡人

後輩気質

 

 

三浦家の長男として25年生きてきて、弟たちの見本になるようにとは思ってませんが視野が狭まって窮屈そうにしてるのをみたときは他の選択肢をみせてみたりちょっと先輩らしいことをしてるつもりです。

 

けど、社会の中では先輩らしく振る舞えません。

別にそれで困ってるわけでもないけど実情を記す程度に書きたいと思います。

 

小学校から野球をしてて、完全縦社会の中で生きてきました。

1年=奴隷 2年=平民 3年=神様

 

厳しい野球部とかではこういうことが起こります。

野球詳しくない人でも聞いたことあるようなフレーズじゃないかなと思います。

 

実際私の高校でもそんな感じでした。

一、二年生の間は上の学年からの理不尽なことに耐える生活でした。例えば、3年生の怖い先輩たち、僕らの間では特に怖い4人をワンピースになぞらえて「四皇」と呼んでました。

 

私は元々いじられキャラで、リアクションも大きい方だったこともあり入部してすぐに先輩にいじられるようになりました。変なあだ名をつけられたり、通りすがりに肩にパンチされたり、着替えてるときにベルトでしばかれたり、チョークスリーパーで落とされかけたり。

 

他にいじられたのとはまた別ですが、多いときには一日で自分の洗濯と先輩3人分の洗濯(汚れのひどいものは手洗いから)洗って干してを限られた時間の中でやったり、マッサージの腕に定評があったため洗濯の待ち時間の間30分ほど先輩のマッサージしたりしてました。

 

人によっては耐えられないかもしれないことですが、一年生の私はそこまで苦に感じていませんでした。

 

というのも、甲子園に出た世代なだけあって実力はもちろんありましたし、イジってきたりこき使ったりしてきたけどその中に愛もあったからです。野球道具を譲ってくれたりご飯に連れて行ってくれたり、とにかく可愛がってもらってました。

 

今同じことをやれって言われると無理ですけど、当時の自分にとってはその人たちに可愛がられてる自分の特別感に浸れたので嬉しかったことを覚えてます。ちなみに「四皇」のうちの3人からはめちゃくちゃ可愛がってもらってました。

 

尖ってる人ばかりだったので同級生とギクシャクすることも多かったので、後輩に目をつけたというのはあると思いますが。

 

とりあえず一年生はそんな感じでした。

そこで「後輩力」がついて、後の自分の性格に影響してると考えています。「後輩力」はとりあえず気配りだと考えてます。

 

・言われる前にする

・言われた以上にする

 

みたいな。いいか悪いかは置いておいて細かいことに気づくようになったのはその時期があったからです。

 

そして2年生になっても一個上の"ごく一部"の先輩からかわいがってもらってました。なぜ"ごく一部"になったかというと理由は2つあります。

 

1つ目は「2個上の先輩に可愛がられてるのを気に食わないと考えてる人たちもいた」ことで、2つ目は「かわいがってもらう先輩を選んだ」です。

 

一年の生活のうちに慣れがあったりいろいろして、広く尽くすのは面倒に感じるようになったのと、一個上の先輩は実力、性格ともに尊敬できる人が少ないと感じてました。

 

だから同じようないじりをしてきた人相手にもリアクションをあまり取らなかったりすることで心の距離を開けました。

 

まあそうして少しずつ上の人との付き合い方を学んでいったのですが、その期間が長かったからなのか、元からそういう気質なのか後輩ができたときに可愛がることもこき使うこともありませんでした。

 

自分の洗濯は自分でしてたし、マッサージしてほしいときは友達と交互にしたりしてました。

 

別に後輩を敬遠してたわけではありませんが、いかにもな感じで「後輩」として扱うことはありませんでした。

 

当時の心境としては怪我ばかりで実力も中学生の時より落ちていて、先輩風を吹かすのが恥ずかしいという思いもあったと思います。

 

まあそんなこんなでガチガチの縦社会が終わり大学に入ったわけですけど、やっぱりその感覚が少し抜けず年上の人や立場が上の人に対しては「敬語じゃなくていいで」って言われても敬語が抜けなかったりしてました。

 

けれど、私自身は自分より後から自分と同じなにかを始めた人に「敬語じゃなくていいで」って私は言いますけど、実際に全く気にしてないからそう言ってます。

 

後輩やからどうとかじゃなくて、その人自身をみたときに自分より優れているところを感じるとそこを尊敬とまでは言いませんがすごいと感じます。誰にだって長所や短所はあるので、自分に持ってないものを持ってる人は素敵だなと感じるからです。

 

もちろん仕事やなんやらで相談されたりすると自分の経験を話すことはあります。けれど、それが自分にとってベストなやり方であってもその人に合うかどうかは本人の判断なのであくまで一例を提示してるくらいの感覚です。

 

「こうしたほうがいいよ!」とか先輩っぽいことは何も言えないですし、言わないです。別に人の上に立って引っ張っていくような人間ではないと思っているので。得意でもないし好きでもありません。

 

それよりも対等な立場にいるほうが楽しいし気が楽なのかもしれません。

 

 

だから少しまとめると、先輩は立てる(こともある)、後輩は対等に。これが私の生き方ですかね。

 

いい面も悪い面もあると思いますが。

なので未だに一緒に遊んだりするのは好きな先輩ばかりです。

後輩はいてません。というより「後輩」という存在がいてません。

 

可愛がってくれてる先輩には感謝感謝でございます。

こんな性格なので自分が子どもを持ったときに家庭内教育がどうなるのか不安なので、子どもを持つことを考えられないというのはあるかもしれませんね。

 

持ったとしたら友達みたいな関係になるのかな。