力
筋トレをする上で力の使い方は大事です。
体の重心、軸がブレないようにする力も必要ですし、力を入れる場所、入れない場所の認識も大事です。余分なところに力が入ると効果が半減したり怪我に繋がったりするので。
なので筋トレする上では対象筋と対象筋を効率よく動かすために支える力が必要になってきます。
それは社会でも似たことが言えると思います。
今回の話は筋トレの話だけではなく力(権力・能力)の話がテーマです。
ロシアの侵攻があってから更に考えるようになりました。
物理的な力(筋肉)のことも。私は持てる力は持つべきだと考えています。そしてそれを使っていくべきとも考えています。
私が筋トレ始めたきっかけも続けている理由も「誰かを守るため」みたいな素敵なものではありませんでした。
あくまで自分の理想の身体を追い求めてでしたし、それはゴールのないマラソンのようなものでこれから先の人生でずっとテーマになってくるでしょう。
ただ、その中で自分がある程度力を持っているけど使い方として不十分だと感じるようになってきました。
筋トレを始めたてのときはそこまで筋トレ人口が多くなかったこともあり、特別感を感じていました。少しして筋トレブームが来てそこで初心者が大量に参入してきました。
その時にオラついてしまっていたんです。
人より早く始めて、人よりちょっとできるからと言う理由でジムで初心者の人を見下して、少し偉そうな感じの態度を取ってしまっていたと思います。
ただそれは間違った力の使い方だと気づきました。
力のある人は自分より弱い人や大切にしたい人、その他の人も守らないといけないと考えるようになっていきました。
その結果が筋トレ初心者に指導していくというものでした。
自分が学んだ知識をどこまで伝えられるかはわからないけど少しでも人の役に立てるようにと。
それ以外にも日常生活の中でも腰の曲がったおじいさん、おばあさんなどが重たい荷物を運ぼうとしてるだとか、自分より筋力がない人が重たいものを運ぼうとしてるときに助けたいと思うようになりました。
それが自分が考える「正しい力の使い方」なので。
無理をするつもりは基本的にありません。誰にだって余裕があるときとないときがあるので。ですが、余裕があるときは積極的に人を助けたいなと。
私にも弱点は大量にありますし、それは気づいてないこともあるかもしれませんが誰かに助けられています。そうやって余裕(力)がある人が誰かを助けて初めて社会がきちんと回るのかと。
私は自分の大切な人や、弱っている人を助けられる人間になりたいです。
これが力を持つべきという考えに繋がります。
人を助けても自分も力がなければ助けることが難しいです。
溺れている人がいてそこに泳げない人が助けに行っても助けられないように。
だから自分にある能力を伸ばして力をつけることが大事だと考えています。
ウクライナが侵攻されたというニュースを見たとき、自分の力不足を思い知りました。発言力のある人間でもなければ、経済的な力もない自分には一体何ができるのかと。
自分一人ではどうにもできないと思いデモに参加しました。
そして自分の持てる少しの(経済的な)力のうちから募金もしました。あの時点で私が少しでも助けになる方法はそれ以外に思いつかなかったので。「もっと力があれば」と思いました。
それから自分の能力などを考え、強くしていきたいところを鍛え始めました。より多くの人の助けになれるように。
自分のやりたいこともあり完全に人助けに力を割くことはできません。その力不足だからです。ただ、その力を補うために自分のやりたいことを一定のレベルまで持っていくことがその先に繋がると考えているので今は補強段階ということですね。
そして何より言いたいのが「誤った力の使い方をしてはいけない」ということです。
力を持つと「自分が優れて特別な人間」と言う気持ちも出てくるでしょう。かつての私のように。ある意味特別な人間で間違いないのですが、そこで他人に高圧的に接したりすることが私の考える「間違った力の使い方」です。
今、ロシアがやっていることはまさにそれです。
間違えた力の使い方をしています。誰が幸せになるのか。
不幸しか生んでいない。
力のある人間、国家は自分たちより力のない存在を攻めるのではなく守らないといけない。自分の力と使い方を誤認識してはいけない。
この考えを人に押し付けたいとは思いません。
ただ、少しそのような考えを持って、自分の余裕があるときに人のことも助けられる人が増えればもっといい世界になるなと思います。まずは自分から。
【追記】
日本の軍事力について。
今の日本の中では、過去の日本の行いから力を持つことを極端に恐れている人が多いかと思います。だから軍事の話になると考えることを放棄して、とりあえず力を持たない方向でという意見が多いのかと。
確かに過去に日本がしたことは時代の違いや状況の違いはあったといえ、今のロシアがしていることと似ているでしょう。
侵略戦争を繰り返さない、これはわかります。
ただ、ウクライナのニュースを見ているとどう考えても降伏することがベストな選択肢に思えません。
攻め込まれないためにも力が必要だと考えてます。
日本の外では力を悪用しようとしてる話の通じないような国が目をギラつかせているので。
0か100の考えは好きではありません。
力を持つ=他国を侵略しようとしてる
みたいな。
そらもちろん理想を言えば軍隊なんて存在しない世界でしょう。ただ、各国が持っている中自分たちが持たないだけで平和になるとは思いません。